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温泉道場グループの人材育成について

宮本 昌樹

湯守座の店名ロゴを背景に立つ宮本さん

温泉道場グループの人材育成について

みなさんこんにちは、温泉道場でCHROを担当している宮本です。
今日は、僕が担当している仕事の中で、温泉道場グループ全体の人材育成・配置や研修制度、福利厚生など、HR分野についてまとめました。

温泉道場グループは、子会社・業務委託契約のメンバーあわせて、正社員69名、パートスタッフ321名の合計390名のメンバーがおります(2020年3月17日現在)。4月には10名以上の新卒・中途メンバー、スタッフが仲間入りし、400名規模へ。2011年の創業以来、おかげさまで売上・店舗数の増加とともに、多様な個性を持ったメンバーで一緒に頑張っています。こうした僕たちグループ全体の成長を支える、人材育成の考え方をご紹介します。

全体会議1910

旅する温泉道場のメンバーとの集合写真。

地域活性を目指して、1人1人の強みを伸ばしてキャリアを作る

温泉道場グループは、日帰り温泉、健康ランド、BBQ・グランピング施設などの店舗運営を中心に、旅行観光業、店舗運営ノウハウを生かしたフレンドシップ店舗サポート、地方創生全般に携わるコンサルティング等を展開しています。今年、野球チームの運営も始めました!

utatane店内写真(オーロラ)

球場にて

僕たちが運営している店舗はすべて、経営が上手くいかなくなった店舗の事業再生です。昔からのカルチャーと新しいカルチャーを織り交ぜ、少しずつ経営改善をしていきます。1店舗をきちんと収益が出せるようにするには、数年かかるのですが、そのなかで下記のような役割があります。

・赤字事業の相談を受けて、調査をする
・お店のリーダーとして、みんなをひっぱっていく
・お客様と会話しながらお店を少しずつ改善していく
・お店をリニューアルするプランを考えたり、デザインをしたりする
・お店の設備や衛生管理を徹底する

改善は対話から
デザインする仕事

メンバーはこれらの仕事に横断的に取り組みながら、自分の強みを伸ばしていきます。1店舗を運営する中でも、これだけ多様な仕事に携わることができるので、色々とチャレンジしてみて、その中から自分に合うものを探しつつ、キャリアを作っていくことができます。
OJTの様子

ローカルでお店を展開していると、「みんなが平均的な組織」よりも「一人一人が強みを伸ばす組織」の方が、より強く楽しく取り組めるのでは?と考えています。というのも、ローカルで事業再生をしていくためには、ほとんどの場合、これまでやったことがないことにチャレンジをしなければならず、何か強みのある人の方が活躍しやすいからです。

自分の強みをもつと同時に、いろいろな強みをもった人と共に仕事をするためのチームワークも必要です。いろいろな強みをもった人とコミュニケーションをとっていくために、複数店舗を経験する、店舗外のプロジェクトで活動する、自分のことを知る、多様な価値観に触れる、といった機会や仕組みを作っています。

プロジェクトMTGの様子

強みを伸ばし、コミュニケーションの力をつけていくための制度

こういった考えのもと、次のような制度を作っています。

■メンター
新卒で入社したメンバーは、自分が所属している店舗の上司(先輩)以外に、別の店舗で「メンター」と呼ばれる上司(先輩)を持つことになります。直属の上司だと仕事の話になってしまい、色々な相談に乗りづらいことも。そこで、斜め上の立場の上司(先輩)が話を聞き、不安を解消。また店舗や職務への理解を深め、会社や他メンバーへ興味・関心をもつキッカケにつながることもあります。

店舗外の「上司」や「先輩」

■GO OUT 20
「20%は外に出よう」という方針、店舗業務を80%、研修や店舗外活動を20%の割合でスケジュールを組み立てるようにしています。店舗外で幅広く得た知識や経験を活かし、自店舗でより良いサービス作りやキャリア形成につなげていく。メンバーの個性、多様な価値観を尊重することは、強い組織作りに必要だと考えています。

視察も大切

■IT /分析ツールの活用
働きがいのある会社において、自分・相手を知り、スムーズなコミュニケーションを行えるかどうかはとても大事になります。そこで性格傾向からストレス耐性、さらにはその人のビジネスにおける戦闘力、潜在的な資質の特性・傾向を分析する「スカウター(R)」を実施。また「強みの元=才能」を見つけ出すツール「ストレングスファインダー(R)」も活用しています。

強みを生かしてチームに

■業務横断プロジェクト
社内では、店舗開発コンサルティング、野球チーム運営、新卒採用、賃金制度のリニューアル、将来経営者を目指すカンパニーミーティング(合宿)など、年単位で様々なプロジェクトが走っています。半年に1度プロジェクトチームを公募し、参加条件やマインドを踏まえてメンバーを選定し、チームを結成して取り組んでいます。このプロジェクトへの参加が、好きという思い、将来の夢、キャリアに合わせた働き方を、自分でデザインしていくための第一歩となることも。

社内研修の様子

日本のローカルで、グローバルに学んだHRを実践する会社に

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昨年、アメリカのシリコンバレーやラスベガスなどを訪問し、複数のグローバル企業のHR担当者から話を聞きました。また、フィンランドを中心とした、北欧企業の働き方や価値観に触れる機会もありました。その中で、世界トップクラスのIT企業でも、日本的経営のいいところを取り入れようとしていることが分かりました。また北欧では、幸せに働き続けるための考え方を学びました。僕たち日本のローカル企業でも取り入れられて、みんながもっと幸せを感じられる、グローバルな取り組みのヒントをたくさん得られました。

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僕たち温泉道場グループは今後、海外展開も視野に入れています。そのためにも、日本的経営のいいところを残しつつ、グローバルで学んだ先進的なHRを取り入れ、日本のローカルにありながら、最先端のHRを実践する企業であり続けるよう、これからも取り組んでいきます。

宮本 昌樹MASAKI MIYAMOTO

Department
(株)旅する温泉道場
Position
取締役副社長執行役員COO/FCコンサルティング部/(株)旅する温泉道場 代表取締役社長

1986年生まれ、和歌山県出身。27才の時に地域活性を目指して株式会社温泉道場入社。趣味は旅行・温泉・日本酒。
支配人を2年間経験したあと、店舗リニューアル開発・コーポレートブランディング、フランチャイズ事業などを経て、HR部門に注力。2019年より、温泉道場グループ1人目の社長として、三重県の株式会社旅する温泉道場の社長を兼任している。

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