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【星空未来キャンプ】私たちが今、生き方に迷っている学生たちに伝えたかったこと

古性 のち

こんにちは。ライターの古性のちです。先日温泉道場と株式会社ファイアープレイスの共催で星空未来キャンプというイベントを開催しました。

 
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コンセプトはとてもシンプルで「現役学生たちと交流をしながら、大人たちの色んな生き方に触れよう」というもの。
泊りがけのイベントだったにもかかわらず、20名以上の学生たちが集まってくれました。

 
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私はゲスト側の参加となりましたが「今こうしてしている仕事は、自分の内側ときちんとリンクしているのか」を改めて考える、とても良いきっかけをいただいたイベントだったので、レポートにまとめさせてください。

 

1日目:仲間たちとの距離を縮めるための、アイスブレイクをする1日

今回のプログラムは、初日がBBQとキャンプファイヤーを使ったアイスブレイク、2日目がワークショップというプログラム。

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まずは恐る恐る集まってきた仲間たちとともに、バスでキャンプ会場のゆうパーク に向かいます。全員この日がはじめまして。友達ときた学生や「よくわからないけれど、面白そうだったのできました」という学生も。1年生から、就職活動を終えた4年生まで幅広く参加してくれました。

 

温泉道場が送るBBQと、ゆうパークおごせの施設で心をほぐす

バスが到着し、まずはみんなで腹ごしらえ。ゆうパークのBBQ施設にて、株式会社温泉道場の社員たちが用意してくれたBBQを、みんなでいただきます。

 
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「これから出すメニューの試作品なんです」と、出していただいた綺麗な料理をいただいたり、中がサウナになっている改造カー「サウナワゴン」も参戦し、はじめ緊張していた学生たちの表情も空気感も緩み、徐々にワイワイ賑やかな空気に。十分アイスブレイクができたところで、今回ゲストで呼ばれた社長たちのプレゼンがはじまりました。

 

走り続ける、熱い社長たちの創業ストーリーと、かける想いを知る

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今回ゲストとして呼ばれたのは、この4名。

荻原 恭朗 (Yasuro Ogiwara)(左上)1988年生まれ、東京都出身。明治大学農学部卒。SSI公認日本酒利き酒師。2012年より実家の株式会社王屋に入社。2013年に子会社のリカー・イノベーション株式会社を設立。飲食店を中心とした業務用酒類卸売販売の他、日本酒の定期購入サービス「KURAND」を運営。地域団体の協力を得て、都内を中心に各地で日本酒イベントを開催している。

山崎 寿樹 (Toshiki Yamazaki)(右上):1983年生まれ、埼玉県幸手市出身。株式会社船井総合研究所で温浴ビジネスチームに所属し、日帰り温泉に特化したコンサルティングを行う。2011年3月より株式会社温泉道場代表取締役社長。徹底したマーケティングで温浴施設の事業再生を得意とする。一般社団法人ニッポンおふろ元気プロジェクト代表理事、温泉ソムリエ師範としても活躍。

渡邉 知 (Satoru Watanabe) (左下): Fireplace 代表。1975年宮城県仙台市生まれ。電通グループ→リクルートを経て独立。専門領域はまちづくり、場づくり、コミュニティ。ビジョンある人と人を繋げたい人です。東京都庁観光町づくりアドバイザー。静岡県地域づくりアドバイザー。未来働き方会議議長。

星野 邦敏 (Kunitoshi Hoshino)(右下):株式会社コミュニティコム代表取締役。1978年生まれ、埼玉県さいたま市出身。中央大学法学部卒。IT事業と不動産運営事業を行う株式会社コミュニティコム代表取締役。コワーキングスペース7Fシェアオフィス6F 貸会議室6Fの運営代表者。大宮経済新聞の編集長。一般社団法人コワーキングスペース協会の代表理事。一般社団法人さいたま市地域活性化協議会の代表理事。一般社団法人埼玉を食べるの理事。NPO法人クッキープロジェクトの理事。オープンソースCMSのWordPressの普及に黎明期から関わり、書籍執筆多数。

事業も、走ってきた経歴もバラバラな4名のゲストたちが、学生たちに語りました。

 

「みなさんが、どんな人生を描いているのか。僕たちは、それを聞きにきました」

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そんなメッセージからはじまった、Fireplace 代表の渡邉さんのストーリー。

渡邊:「せっかくここにこうして足を運んでくれて、きっと自分のキャンパスにはいない人生を歩んでいるひとたちが集まってきている。キャンパスの中で人脈を閉じずに、自分と自分を支えてくれている方々と幸せを分かち合うことで、本当の本当に欲しい自分の答えが見つかるはず」

渡邊:「職種とか会社名ではなく、本当の自分、オリジナルの自己紹介ができる人になりましょう」
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続く星野さん・山崎さん・荻原さんは、自分の創業ストーリーをアツく語ってくれました。
山崎:「僕は最初、政治家になりたかった。日本をもっと強くしたいと思っていました。だけど、政治家は色々状況的に、難しそうだなと感じて。だったら会社を作ろう、となったんです。そうして、株式会社温泉道場を立ち上げました」

荻原:僕は18歳で酒屋をしようと決意しました。どんな酒屋を目指そう、と考えたときに、日本を代表する酒屋になる! と決めたんです

星野:「これから日本の人口は、どんどん減っていきます。僕はその状況の中で、産業をつくり、仕事をつくる。そこから売り上げをつくって、雇用を生んでいく、という流れを作っていきたいと思っています」
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社長たちが話すストーリーに、真剣に耳を傾けたり、メモを走らせる学生たち。

自分たちの「内側」を見つめ直し、職種や会社名ではなく、自分自身を語れるようになる。2日目に行われる渡邊さんのワークショップに、学生たちの期待が高まります。
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自分の迷っていることやこれからやりたいことについて、社長たちと意見交換する学生たち。その夜は遅くまで、明かりが消えることはありませんでした。

 

2日目:「本当の自分と向き合い、理解する」ためのワークショップな1日

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2日目は、朝から渡邊さんのワークショップ。5〜6名のグループに分かれ自己紹介を終え、まずは付箋が配られました。このワークショップで目指すのは「自分の自己紹介ができる」ひとになること。会社名や職種ではなく、自分自身がなにものなのか、どんな生き方をしているのかを、見つめ直していきます。

 

STEP1: 自分の人生に影響を与えた3名を書き出してみる

まずは「自分の人生にこの人が大きく関わっている」と感じる人物の名前を書き出し。その人物たちが浮かんだストーリーを、なぜその人なのか、なにがキッカケだったのか、を紐解きながら、チーム内でひとり4分間で語り合いました。

 
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「おばあちゃん」や「元彼」「偉人」などレパートリーはさまざま。
こうして自分のストーリーを見つめ直すことで、まずは「オリジナルのストーリーを持った自分は、世界でひとりだけなんだ」ということを、自分自身に自覚させます。

 

STEP2: 自分を3つのキーワードで説明してみる

次に、自分を表すキーワードを3つ選定しました。思いつく限りいくつでも書いてOK。その中から、いちばんしっくりくるものを選びます。
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わたしの場合は「旅」「ときめき」「広げる」の3つ。「はしゃぐ」や「触る」などのキーワードが入る学生も。社会人の場合は大抵イコール職業になっている場合が多く、学生の場合は「これからやりたいこと」が多くなる傾向にあります。

渡邊さんの「志望動機と、ここにでたキーワードが大きくずれている場合は、自分が背伸びしすぎている可能性がある」の言葉に、学生たちからはおおーっというざわめきが。なるほど。

 

STEP3: そこから導き出した自分の肩書きをつけてみる

最後に、それらを踏まえて自分の肩書きを作っていきます。「ライター」や「デザイナー」などの肩書きではなく、キワードから連想した、完全オリジナルなもの限定です。

 
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「幸せのシェア人」「スマイルの押し売り」「地域に愛される人」「地域のスケット外国人」「 空間のデザインをする百姓」など。交代に、何故その肩書きなのか? を説明していきました。ユニークな肩書きに、笑いがおこる場面も。

 
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渡邊:「もしこのワークショップを通じて、それ一緒にやろうよ!と声をかけたい人がいたのならば、一緒にやればいい。なかったら一緒に作ればいい。自分自身がきちんと、自分を説明することで、そういった仲間たちを作り上げていくことができるんです」

その言葉に、みんなワクワクした顔で耳を傾けていました。

 
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最後は一本締めで終了。あっという間の3時間のワークショップでした。

 

「自分を生きること」と「仕事をすること」は必ずリンクしている

私たちが今回、この星空未来キャンプを通じて学生に伝えたかったことは、「自分を生きること」と「仕事をすること」は、切り離して考えてはいけない、べきではない、ということ。

 
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「みんなが○○だから」という理由で自分を見失ってしまったり、悩んでしまったり、立ち止まってしまったり。
そうではなくて、答えはいつも自分の内側に必ずある。それを見つめることは自分自身にしかできないけれど、お手伝いできる大人たちは、実は周りに、身近に、こんな風に沢山いたりする。

キャンパスの中だけでは見つからない答え。また自分が見えなくなってしまったら、ふらり、自分を全力で生きている私たち大人に、そっと声をかけてほしいと思います。

とても有意義な、1泊2日のキャンプでした。

 
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次回もぜひ、お楽しみに!

 
Photo by – 古性のち / 吉田芽生

古性 のちNOCHI KOSYO

Department
ビジネスプロモーション本部
Position
ライター

「旅、ときどき仕事」運営 / フリーライターの旅人✈︎ / 1989年生まれ。美容師→デザイナー→ライターと転職しました。17カ国まわって日本に帰国。今年念願の温泉ソムリエになりました。好きなお風呂は直島のあいらぶ湯。基本ふわふわと日本・世界を漂う生活を送っています。

Twitter - https://twitter.com/nocci_84
Blog - http://noccheese.hatenablog.com/

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