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「玉川テラス」ーみんなの思い出が集う場所/昭和レトロな温泉銭湯玉川温泉

shino arai

2021.05.18
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こんにちは、昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉、支配人の新井です。
風が気持ちのいい季節、昭和レトロな温泉銭湯玉川温泉のテラスで過ごすのはいかがでしょうか。テラスに出ると、目に飛び込んでくるのは、爽やかな水色の壁、色鮮やかなタイル、そして、雄大な富士山。シャワーヘッドとカランが並び、お風呂屋さんの中にまたお風呂? いいえ、これは「銭湯喫茶 玉川テラス」です!

このテラスが生まれ変わるまでのお話しをお伝えしたくて、ブログを書くことにしました。

川越の「旭湯」さんとの出会い

昭和レトロな温泉銭湯

テラス奥にある、この木の演台のようなもの、実は銭湯で使われていた番台なんです。もともとこの番台があった場所は、川越最後の銭湯「旭湯」さんでした。
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今、銭湯は業界全体で閉業が続き、一時は埼玉県内だけで400軒以上あったものが今は40軒程になっています。私たちが旭湯さんと出会ったのは、ちょうどそ旭湯さんが77年の歴史に幕を降ろそうとされていた時でした。

旭湯解体前内装

自宅にお風呂がある、という人が増え、入浴場所としての役目がかつてほどは必要とされなくなった、ということもあるのでしょうが、銭湯は「人が集うコミュニティ」という役割も持っています。旭湯さんが閉業される、と聞いた時に思ったのは、「ここで大切にされてきたものをなくしたくない」ということでした。地域の皆さまに愛されてきた旭湯さんの記憶を、少しでも引き継げたら、と旭湯店主の中島さんにご相談しました。

旭湯にて番台の中島さんと

すると中島さんが「持っていけるものは何でも持っていって!」と言ってくださり、大掛かりな「引越し計画」が始まりました。

銭湯の歴史と思い出を残すために

さて、何を譲り受けようか、と考え、まずは「お店の顔」でもある番台を引き継ぐことに。こんなに大きなものを自分たちで運べるのだろうか?と思いつつも、一度壊されてしまったらもう元には戻りません。繋がりのある大工さんに取り外しを依頼し、引き取ってくることにしました。

番台解体中(掲載用)

その後、ロッカーや下駄箱などの大きなものに加えて、お客様が使われていた細かなものたちを、と、椅子や脱衣かご、ドライヤーなども引き取ってきました。(みんなで軽トラに荷物を乗せて、本当に「引越し」風景ですね。奥には旭湯さんの煙突も見えます。)

軽トラでのもの運び

すると、作業をしていた温泉道場メンバーから「洗い場を丸ごと持っていこう!」との声が。カランやシャワーヘッドって、建物と一体化しているイメージがありませんか? でも、そこは、さすが長年お店を営んできたご店主の中島さん、「カラン交換も自分たちでしてたからねー」と、バールでぐるん。こうして、カランとシャワーヘッド、そして洗い場の鏡も持って来ることに!

シャワー取り外し

レトロなタイル救出計画

さて、残ったのはタイルです。さすがにタイルまでは無理かも、と思っていたのですが、タイルは、通っていたお客様からすれば一番懐かしさを感じるものでしょうし、貴重な職人さんの手仕事が失われてしまうのは惜しい。解体工事の中、ノミととんかちを持って温泉道場メンバーで現場に行き、自分たちの手で一つひとつはがすことにしました。

タイルはがし

床面のタイルは剥がせたのですが、壁面タイルはコンクリートとしっかりくっついていて苦戦。やっと剥がせた、と思ったら、途中で割れてしまって、ということを繰り返しつつ、雨の中で作業を続けた結果…はがしたタイルの総数はなんと400枚以上! 旭湯さんのお客様を見守りながら泳いでいた魚たちも、無事に救出することができました。

魚救出後の壁

これだけのものどうやって引き継いでいこうか?と考えた末に決まったのが、今回のテラス全面改築でした。

思い出を受け継ぐテラス―「人が集う場」をこれからも

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新しいテラスには、川越の旭湯さんから譲り受けたものの他、熊谷の朝日湯さんにあった繊細なタイル絵や、小川町の菊水湯さんから引き継いだマジョリカタイルもあります。

タイルとアヒル

旭湯さんからの引き継ぎプロジェクトを知ったお客様から、「閉業するこのお店のものも引き取れないか?」とお声かけいただいたり、取り組みを知って「それならうちのも使ってください」と譲ってくださったり、というご縁に恵まれ、色んなお店の記憶が集結したテラスになりました。

ペンキ絵_田中さんと

また、このペンキ絵は、今は日本に3人しかいない銭湯絵師の田中みずきさんに新しく描いてもらったもの。実は、絵の中には旭湯さんと朝日湯さんも描きこまれています。行きつけのお店がなくなっても、「あそこにいけば懐かしい記憶に会える」と思えるような、みんなの思い出が集まる場になったら、という願いをこめています。

新テラスで中島さんと

そして、「人が集う場」という銭湯の役目と文化を、私たちも大切につないでいこうと思っています。昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉には、テラス以外にも、お客様から「よかったらこのお店で」と譲られた貴重な往年の品がありますし、家族3世代にわたって通ってくださる常連さんもいらっしゃいます。お店で「あれ、うちにあったやつだよ」「おじいちゃんとよく来てたよね」という会話が生まれたらうれしいですし、閉業したお店や昭和の時代を直接は知らない人にも、どこか懐かしさを感じる空間と、人や文化とのつながりに気づく時間を、これからもお客様と一緒につくっていきたいと思っています。

仕事や勉強に追われ、ちょっと休憩したくなった時は、あったかいお風呂につかったあとに、のんびりとお茶でもしながら懐かしい話をしてみませんか? 

昭和レトロな温泉銭湯玉川温泉の「銭湯喫茶 玉川テラス」にて、皆さまのお越しをお待ちしております!

テラス番台の中島さん

昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉

営業時間:
平日 10:00~22:00(最終入場 21:30)
土日祝日  5:00~22:00(最終入場 21:30)

料金:
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埼玉県比企郡ときがわ町大字玉川3700
0493-65-4977
https://tamagawa-onsen.com/

shino arai

shino arai

新井 志野

  • 昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉
  • 支配人

スタッフは温泉入りたい放題という魅力に惹かれ、温泉道場へパートスタッフとして入社。現場力を買われ、社員として雇用される。

2018年4月より玉川温泉の支配人として日々奮闘中。温泉道場の母親的存在であり、若手の育成に燃える縁の下の力持ち的な存在。

お祭りと地元の自然をこよなく愛し、店舗のイベントにも取り入れるなど、弊社のミッションである「日帰り温泉の運営を通じて地域社会との連携を行い、地域活性化に貢献する」を実行中。

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