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【温泉道場が考える】温浴施設のリニューアル計画のポイント

山﨑 寿樹

こんにちは。温泉道場の山崎です。
温泉道場では不採算の施設をリニューアルやリブランドすることで黒字化するということを得意としています。ありがたいことに、メディアなどでもご紹介いただき、官民問わず視察のお申し込みやリニューアルサポートのご相談も多くいただいております。

今回は、現在不採算施設を抱えていて困っている市町村や民間企業の方達に温泉道場のリニューアルについての基本的な考え方を少しシェアできればと思い、ブログでご紹介することにしました。

目的と手段が入れ違っていませんか?

館内メイン_湯守座
私はこれまで前職のコンサルタント時代もあわせ、多くのリニューアルおよび再生の相談を受けてきましたが、いつの間にか「リニューアルが目的」になってしまっていることが多いのが実情です。リニューアルはあくまで事業再生のためのひとつの手段であるということを思い出してください。

温浴施設の再生の際の手順は、大きく3つに分類されます。
① 財務及び事業評価(現状の把握)
② バランスシートの改善(契約諸条件の変更)
③ 損益改善
これを①から順に進めていくことが基本です。リニューアルは上記の③損益改善の手段のひとつという位置付けになります。

リニューアルには適正な規模があります

「どれくらいの費用でリニューアルできますか?」こちらは非常によくいただく質問です。

どのくらいの損益改善をする必要があるかによってリニューアルの規模・手法は変わってきます。たとえば、現状2億円の売上げを200%アップの4億円にする必要があるのか、また現状2億円の売上げを120%アップの2億4,000万円にすればよいのか。目的の設定によって、リニューアルのプランもコストもかわってきます。

ここで、弊社施設のリニューアルと投資額の実例を少しだけご紹介します。

■1億円規模 おふろcafé 白寿の湯(大規模リノベーション)
beforeafter01

■3億円規模 おふろcafé bivouac(大規模リノベーション)
beforeafter02   

再生の際には大幅な売上げアップはもちろんのことコストダウンや設備更新、デザイン意匠の変更など重要視すべき要素が多岐にわたるため、優先順位をつけることが意外にむずかしいのです。

しかしこの部分を間違えてしまうと、せっかく大きな投資をしても結果的に本来の目的である損益改善を達成できないといった事態を招くことになってしまいます。繰り返しになりますが、どの程度の損益改善をする必要があるのかを明確に目標設定することが重要です。

目標設定を正しく行うために必要になるのが、①財務および事業評価(現状の把握)ですので、①から③は切っても切り離せない再生のための手順ということです。

現状把握、店舗の課題出しをしっかりと行なった上で、リニューアル計画を進めてください。


▶︎温泉道場では、①の現状把握のための「損益改善のための簡易診断調査」や、リニューアルの「基本計画策定」などをお手伝いできます。
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▶︎温泉道場の事業再生に関する過去記事
「温泉×カフェ」の新業態がヒット 温浴施設を再生する仕掛け人(月刊 事業構想 オンライン)
指定管理から長期賃借・民営へ、越生町の温浴施設を温泉道場が再生(日経BP)
「お荷物施設」埼玉県越生町が再生モデル(日本経済新聞)

山﨑 寿樹TOSHIKI YAMAZAKI

Department
Position
代表取締役社長 CEO

株式会社温泉道場 代表取締役社長執行役員兼グループCEO
株式会社埼玉武蔵ヒートベアーズ 代表取締役CEO兼オーナー

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