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世界の2大サウナ大国「ドイツ」と「フィンランド」のサウナを比較してみた!

新谷 竹朗

おふろcafé utataneの支配人兼フィンランドサウナアンバサダーの新谷です。

先日会社の視察旅行でドイツとフィンランドに行ってきました。
たくさんサウナに入ることができて、ものすごく充実した旅となりました。
今回のブログでは、そんな視察旅行中に現地で感じたドイツとフィンランドのサウナの違いについて考えてみました!

 

ドイツのサウナは「超エンタメ系」

まずはドイツのサウナ施設について。こちらはまるでテーマパークで、内装・設備・温度帯の異なるサウナ室を複数揃えているものが多い印象でした。視察したなかでは規模が比較的小さめなDonauBadで8つ、ヨーロッパ最大規模の「THERME ERDING」ではなんと40以上ありました。

また、水風呂の概念が独特。20℃台のぬるめのプールやジャグジーが主流で、冷たい水風呂は、全身頭まで浸かる1人用のつぼ湯のようなものに限られます。
ドイツの温浴文化は、自然療法士のクナイプが提唱する健康温浴法がベースになっていると言われ、ぬるめの風呂、ぬるめの水風呂から徐々に温度帯の振れ幅を上げていき、1日かけて身体の芯まで温めます。サウナ施設も同様で、さまざまな温度帯のサウナ室とプールでゆったりくつろぐ文化があるようです。

写真を添えて施設の紹介をしながら読み解いていきます。

 

【ドイツ】THERME ERDING(テルメエルディング)

https://www.therme-erding.de/
まるでサウナ界のディズニーランド。エリアごとにローマ、ロシア、中東、アジアンリゾートといったテーマに沿った内装が個性的。ショーのようなアウフグースや、サウナ室内でノンアルビールで乾杯するという一風変わったイベントも。ミラコスタのような併設ホテルもあり!

 
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毎時間あちこちのサウナでアウフグース(ロウリュで発生した熱々の水蒸気を、タオルなどで扇いで発汗を促すパフォーマンス)が行われていて、タイムテーブルをみながら周遊する、フェスのような楽しみ方が印象的でした。休憩時間も考えて計画を立てないと、ヘトヘトになるといったあるあるも。

 
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こういった大きな規模の施設が都市の郊外にあって、大体の場合はファミリー向けのプール施設と併設されています。サウナエリアはゲートで区切られていて大人しか入れず、その先は子供NG・写真NG・着衣NGです。

 
前回のブログでも紹介した通りドイツのサウナは男女混浴。移動中は体に大きなバスタオル巻いて、サウナ室に入ったらそのバスタオルを座面からつま先までわっと敷きます。ドイツではサウナ室を衛生的に保つよう、自分の汗まで持ち帰るという考え方があるそうです。混浴文化なので秩序が保たれている、とはいえ女性は抵抗があると思います。水着こそNGですが、体にタオル巻いたまま入っている方もいるので、バスタオルを2つ持って行くと無理なく楽しめます。

 

【ドイツ】Friedrichsbad(フリードリヒバッド)

https://www.carasana.de/en/friedrichsbad0/
お次はつ2目、Friedrichsbad。ローマ時代の入浴法を再現した、博物館のような温浴施設。文化遺産を眺めながらの入浴で、厳かな気持ちになれます。ルートと各入浴時間が明確に提示されていて、療養目的の年配の方が多い印象。観光保養都市バーデン・バーデンに位置します。

 
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健康入浴法に従って18の工程を進みながら入ります。

岩盤浴、ミストサウナ、さまざまな温冷浴と進むうちに、身体はポカポカに!最後は裸のままリラックス。

 

フィンランドのサウナは日常に寄り添うように

対してフィンランドのサウナは日常寄り。フィンランドの場合は全然違って、サウナ室は装飾なくいたってシンプルで、1つないし多くて温度が違うものが2、3ある程度。日本人にとっての風呂のように、フィンランド人にとってのサウナも日常の癒やしのひとときです。
 
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ちなみに私は、サウナ後にでっかい湖や海といった、大自然に包まれてクールダウンするところに魅力を感じています。

 

【フィンランド】Lonna Sauna(ロンナ島のサウナ)

http://www.lonna.fi/saaren-palvelut/sauna/
こちらはヘルシンキの港からフェリーで十数分で行ける小さな孤島にあるサウナ。海が凍っていない3月から9月限定で営業です。美しい海辺の景色と、地域の方との心温まる交流が魅力的。

 
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ちなみにフィンランドのサウナにも都市型と大自然型があります。都市型には水風呂がなく、テラスで外気浴するだけのところも。一見質素ですが、夏の日差しや、冬の雪を地肌で感じることができます。自然と共存してるという点で、都市でもローカルでも一緒です。

 
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現地の常連さんになぜ通っているのか訪ねたところ、仲間が集まること、という声もあがりました。日本の銭湯文化のように、地域コミュニティとしてのサウナという背景も魅力に感じます。

 

まとめ

ドイツのサウナとフィンランドのサウナ、どちらの魅力も伝わる記事になっていたら嬉しいです。
ちなみに、ドイツとフィンランドでどっちがオススメかと聞かれたら友達とワイワイ楽しむならドイツのサウナ、じっくりしっぽり浸りたいならフィンランドのサウナをおすすめします!

ぜひ現地で体感してもらえたら幸せです!

新谷 竹朗TAKERO SHINTANI

Department
ビジネスプロモーション本部
Position
営業副本部長

石川県金沢市出身。フィンランドを一人旅した際に偶然立ち寄った公共サウナに一目惚れし、温浴業界を志す。現在、おふろcafé utataneの支配人として販促・イベント企画を担当。新婚旅行もフィンランドでサウナ三昧で、その際持ち帰ったテントサウナでイベントを主催し布教活動中。薪ストーブOKの水辺あったら教えてください。

・フィンランド観光局認定フィンランドサウナアンバサダー

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